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歴史との会話 [作品(瓦のこと)]

今日は、[晴れ]いよいよ、ぼちぼち例の修理現場を、始めました。

お洒落な屋根、誰かと、お話ししながら、作業中です。

その、誰か?とは・・・・・

そうです。昭和2年、この屋根を、葺いた、大、大、大~ぃ先輩とです。(笑)

私が思うに、関東で、初めて葺いた尻剣付き瓦・・・・

昭和2年の屋根屋さんの気持ちになって、語ってみます。

設計屋の野郎!こ~んな、へんてこな、爪付けさせやがって・・↓

画像 002.jpg
これで、引っ掛けるだとぉ???
土葺きの方が、安定するんじゃねぇか?
しょうがねえ!めんどくさいけど、心配だから・・・・
ここに、挟みシックイをかまして、葺いてみるか?・・・↓
画像 026.jpg
ここ↓
画像 027.jpg
こんで、とりあえず、どうだ!
やっぱ、棟は、踏ん張りを付けないとな!
それにしても、厚熨斗だけで積めば楽なのに・・・・
設計屋の野郎、窯元に、尻剣付けさせた上に、さらに、紐シックイまで、
瓦で付けさせやがったぜぃ!↓
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よ~く見て、この紐↓
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厚熨斗に、紐だけ、かき破りで、手付けです。
紐熨斗の原点です。
紐丸だって、ほ~ら!↓
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かき破りで、つばだけ、手付けの、初期型です。
今でこそ、金型、プレスで、製造出来ますが・・・・
こ~んな歴史があるのです。
今の、防災、ガイドラインは、この歴史がわかる人間が考えるべきで、
棟のひょろひょろ積み、ビス止め工法などは、ナンセンスなお話です。
やっぱ、棟は、踏ん張らないとね♪↓
画像 014.jpg
踏ん張ってこそ、棟だと思います。
私は、棟は、踏ん張らせます。
それを、棟幅が狭いほうが、仕事が楽、どうせ!素人には、
わかりっこな~い!!的、自分自身が、わかってない、抵抗勢力が、
変にほざくから、護粗末な屋根が、多いのです。
棟には、踏ん張り、歴史が、物語っているのに、
金に目がくらんだ輩が、ひょろひょろ積みなるものを開発、
よって、早く、くずれる、よって、ビスを打つ、
こうすれば、安全、しかし、見栄えがしない、よって、瓦離れ、
そんで、仕事がない、まっ、このような図式です。
昔の屋根修理、ほんと、勉強になりますねぇ!
机の上で、そろばん、あっ、今の時代は、電卓か(笑)をはじいている
奴には、とうてい無理なお話です。
画像 017.jpg
昭和2年の、屋根屋さん、瓦師と、平成の今、ため口で、話す事の出来る。
態度のでかい、お洒落な屋根さんです。
や~い!おめ~ら、丸に穴あいてねんべ!!電ドル持ってねんべ!↓
画像 023.jpg
まっ、こ~んな感じで、お話しながら、楽ちく、修理、復元です。(笑)


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