今日は、いよいよ、ぼちぼち例の修理現場を、始めました。
お洒落な屋根、誰かと、お話ししながら、作業中です。
その、誰か?とは・・・・・
そうです。昭和2年、この屋根を、葺いた、大、大、大~ぃ先輩とです。(笑)
私が思うに、関東で、初めて葺いた尻剣付き瓦・・・・
昭和2年の屋根屋さんの気持ちになって、語ってみます。
設計屋の野郎!こ~んな、へんてこな、爪付けさせやがって・・↓これで、引っ掛けるだとぉ???
土葺きの方が、安定するんじゃねぇか?
しょうがねえ!めんどくさいけど、心配だから・・・・
ここに、挟みシックイをかまして、葺いてみるか?・・・↓
ここ↓
こんで、とりあえず、どうだ!
やっぱ、棟は、踏ん張りを付けないとな!
それにしても、厚熨斗だけで積めば楽なのに・・・・
設計屋の野郎、窯元に、尻剣付けさせた上に、さらに、紐シックイまで、
よ~く見て、この紐↓
厚熨斗に、紐だけ、かき破りで、手付けです。
紐熨斗の原点です。
紐丸だって、ほ~ら!↓
かき破りで、つばだけ、手付けの、初期型です。
今でこそ、金型、プレスで、製造出来ますが・・・・
こ~んな歴史があるのです。
今の、防災、ガイドラインは、この歴史がわかる人間が考えるべきで、
棟のひょろひょろ積み、ビス止め工法などは、ナンセンスなお話です。
やっぱ、棟は、踏ん張らないとね♪↓
踏ん張ってこそ、棟だと思います。
私は、棟は、踏ん張らせます。
それを、棟幅が狭いほうが、仕事が楽、どうせ!素人には、
わかりっこな~い!!的、自分自身が、わかってない、抵抗勢力が、
変にほざくから、護粗末な屋根が、多いのです。
棟には、踏ん張り、歴史が、物語っているのに、
金に目がくらんだ輩が、ひょろひょろ積みなるものを開発、
よって、早く、くずれる、よって、ビスを打つ、
こうすれば、安全、しかし、見栄えがしない、よって、瓦離れ、
そんで、仕事がない、まっ、このような図式です。
昔の屋根修理、ほんと、勉強になりますねぇ!
机の上で、そろばん、あっ、今の時代は、電卓か(笑)をはじいている
奴には、とうてい無理なお話です。
昭和2年の、屋根屋さん、瓦師と、平成の今、ため口で、話す事の出来る。
態度のでかい、お洒落な屋根さんです。
や~い!おめ~ら、丸に穴あいてねんべ!!電ドル持ってねんべ!↓
まっ、こ~んな感じで、お話しながら、楽ちく、修理、復元です。(笑)
2010-06-24 19:34
nice!(1)
コメント(8)
トラックバック(0)
共通テーマ:仕事
今日は、だいぶご機嫌でビール呑めましたね♪
楽しく仕事して頂いて、御客様も喜んでいるようですね☆
by まさゆき (2010-06-24 21:17)
お疲れ様です!
お金に目が眩むと良い仕事は出来ませんので、家は貧乏瓦屋です(●^ー^●)
(子供の頃から貧乏です)
ガイドラインも大事かもしれませをが、マニュアル通りの仕事では職人は育たないし、職人の技術も衰退していくのでは無いかと不安になります。
でも、お洒落な屋根さんや鬼教官さんのblogを見ている職人さんや瓦屋は技術の大事さやガイドラインだけでは×××××××
だと気付いている方々が、増えているんじゃないかと思います。
これからも、カッコいい屋根を葺く為に頑張って下さいo(^∇^o)(o^∇^)o
by しんちゃん (2010-06-24 21:32)
瓦の歴史、、、勉強になります。
上からのアングル棟の踏ん張りがよく解ります。
お宝の屋根ですね。
by しょうたく (2010-06-24 22:22)
感動しました~(^.^)/~~~
ストレートな主張に響く日本人が増えたはず~。
瓦の重みは歴史の重み・・・軽い薄い新建材には絶対に負けません!!
by 瓦人 (2010-06-24 22:54)
まさゆきさん>昔の気合いの入った瓦の修理は、面白いものです。
このような瓦や、手彫りの、鬼瓦などを、ダンプにぶん投げて
これからの時代は~!などと、ほざく、価値のわからない同業者
もいますね♪(笑)
by お洒落な屋根 (2010-06-25 06:23)
しんちゃん>当社も、貧乏です。(笑´∀`)ヶラヶラ
んでも、大好きな瓦、最大愿に、美しく見せるように、葺いてやりたいよね♪
それには、技術、見る目、誠意、かな?
お洒落な屋根を、葺いて行きましょうね♪ニコ(*^_^*)ニコ
by お洒落な屋根 (2010-06-25 06:33)
しょうたくさん>見るからに、踏ん張っていた方が、どっしりしていて、
崩れにくそうなのがお分かり頂けるでしょ?
これを、マニュアルにすると、出来ない奴から、クレームが来ます。(笑)
下手糞なくせに、口だけ生意気な奴がいるのも、困りものです。(笑)
by お洒落な屋根 (2010-06-25 06:42)
瓦人さん>気合いが、入っている瓦で、気合いが入っている職人が葺くと
このように、昭和2年でも、まだ、雁足も通っています。
悪い所を、今の技術で、的確に、直してあげれば、まだまだ、
寿命は延びそうです。(笑)やっぱ、本物はいいよね♪(^-^)ニコッ
by お洒落な屋根 (2010-06-25 06:49)