先見の明 [作品(瓦のこと)]
今日の関東、埼玉のお天気は、、本来ならば、貴重な
梅雨の晴れ間、お仕事をしたいのは、やまやまなんですが?
昨日ご覧頂いたように、住宅密集地の中、日曜日、隣り近所の
ご迷惑になるといけないので・・・・・
本日の作業は、自粛ですw。,;.:゙:..:;゙:.::旦(゚∀゚ゞ)ダハッッ!
んな訳で、今日は、以前修理を頼まれましたこのお宅にお邪魔して来ましたぁ。
私が、修理した箇所も、元気してましたよ~ん!ニコ(*^_^*)ニコ
じゃ~ん!↓
この家、昭和2年の建物です。
今回の依頼は、上屋の、風切り丸が、ずれてきちゃったとの相談です。
まぁ、んな事は、天才お洒落な屋根大先生なら、お茶の子さいさいで
直してさしあげます。な~んて、ほざいてますが??・・・
(風切り丸の引き直し、ましてや、この勾配、実際に、工事に
携わっている人なら、わかるよね♪しんどいよね♪)(笑)
しかし!この昭和2年・・・・・・・・・意味があるのです。
通常、昭和2年頃の、関東地方の瓦は、まだ、土葺きのはずです。
そうです。引っ掛け桟、尻剣が付いたのは、戦後のはずです。
(当社独自のデーターによる)
んでも、この家の瓦は、尻剣付きの引っ掛け桟が付いています。
以前の修理で確認済みなのです。
その時の、おばあちゃんのお話です。
当時、このお宅の、ひい、おじいちゃんが、利根川の堤防の改修を、
一手に引き受けていた土建業だったそうです。
その時の東京の設計士の設計で、建てた家なのだそうです。
瓦も、特注、尻剣付き、その設計士・・・・
今思えば、正しく、先見の明でしょう。
尻剣なんて、今の瓦の主流ですもんね♪
だから・・・この家の瓦は、ずれていません!↓