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先見の明 [作品(瓦のこと)]

今日の関東、埼玉のお天気は、[晴れ]、本来ならば、貴重な

梅雨の晴れ間、お仕事をしたいのは、やまやまなんですが?

昨日ご覧頂いたように、住宅密集地の中、日曜日、隣り近所の

ご迷惑になるといけないので・・・・・

本日の作業は、自粛ですw。,;.:゙:..:;゙:.::旦(゚∀゚ゞ)ダハッッ!

んな訳で、今日は、以前修理を頼まれましたこのお宅にお邪魔して来ましたぁ。

私が、修理した箇所も、元気してましたよ~ん!ニコ(*^_^*)ニコ

じゃ~ん!↓

画像 002.jpg

この家、昭和2年の建物です。

今回の依頼は、上屋の、風切り丸が、ずれてきちゃったとの相談です。

まぁ、んな事は、天才お洒落な屋根大先生なら、お茶の子さいさいで

直してさしあげます。な~んて、ほざいてますが??・・・

(風切り丸の引き直し、ましてや、この勾配、実際に、工事に

携わっている人なら、わかるよね♪しんどいよね♪)(笑)

しかし!この昭和2年・・・・・・・・・意味があるのです。

通常、昭和2年頃の、関東地方の瓦は、まだ、土葺きのはずです。

そうです。引っ掛け桟、尻剣が付いたのは、戦後のはずです。

(当社独自のデーターによる)

んでも、この家の瓦は、尻剣付きの引っ掛け桟が付いています。

以前の修理で確認済みなのです。

その時の、おばあちゃんのお話です。

当時、このお宅の、ひい、おじいちゃんが、利根川の堤防の改修を、

一手に引き受けていた土建業だったそうです。

その時の東京の設計士の設計で、建てた家なのだそうです。

瓦も、特注、尻剣付き、その設計士・・・・

今思えば、正しく、先見の明でしょう。

尻剣なんて、今の瓦の主流ですもんね♪

だから・・・この家の瓦は、ずれていません!↓

画像 001.jpg
私が見て、焼きも良いようです。
同じ、ブチでも、焼きの良いブチと、焼きの悪い、ブチはわかるのです。
この私が、昭和2年の先見の明がある設計士、当時の瓦職人の
気持ちになって、平成の今、最新の技術で、修理させて頂きます。
まぁ、この気持ちがわかる奴は少ないんだろうなぁ?
今の防災機能じゃ、ここまでの画期的感動はないんだろなぁ?(笑)
まぁ、今の日本瓦の原点ともいえる瓦、
工事中に、ご紹介したいと思いますです。乞うご期待!!
寸法その他、土の置き方に至るまで、一部始終公開予定です。ニコ(*^_^*)ニコ


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