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歴史があるのよ! [作品(瓦のこと)]

今日は、お寺さんの、修理に行って来ましたぁ


まず、ここの、例の棟越えの風による被害


 





の被害の箇所




を、とりあえず、ばらして、




今度は、めくれないように、お祈りをして(笑)このように




南蛮シックイを置いて




新しい瓦で、ステンレスの釘を打って、




こ~んなふうに、直しちゃったよ~ん!

 

こ~んな工事は、我々プロなら、超簡単なんだけろ、問題は・・・・・・・

 

ズバリこれだ




いたるところに、このようなズレが発生している屋根なんだなぁ!これが

 

それもそのはずです。瓦の大きさが・・・・・

 




こ~んなにも違うんだぜぃ!(ねじれ具合にも注目)(笑)

 

このような修理は、一般の屋根屋さんは、お控え下さいませ

私のような、熟練の、技能士しか出来ない技です。

ボンド屋なんかじゃ、直りっこないんです。(笑)

 

 

でも?世のため人のため、こ~んな場合の修理方法、本日特別に、

大公開いたします。

 

幸いにも、この瓦、今の53判より、小ぶりに出来ています。

 

そこんとこに、このように、オーバーサイズの瓦をぶち込むんです

 

 




こ~んな感じに、加工して、




ズレちゃってる所に、補充します。




このように、とりあえず、やばそうな所を、ぜ~んぶ、見てみましたぁ

 

名付けて、「入れ歯作戦!」です。((*´∀`))ウキャキャ

百枚近くの入れ歯で、にゃんとか雨漏りが止まってくれれば、うれしいです。

 

私、どおして、このような工事、喜んでやっているか?っというと、

あのね♪このお寺さん、何とも、素朴な感じのお寺さんなのよん!

軒裏見て下さい

 




通常の社寺の軒裏じゃないでしょ?

そうなんです。元は、茅葺屋根のお寺さんなんです。

住職さんのお話では、本体は、江戸時代の末期、その後、昭和の

終戦後、物のない時代昭和20年代前半に、瓦屋根に、小屋取替えを

した、建物だそうです。だから、瓦も、まちまちなんです。

 

これを、いちがいに、粗悪瓦だと、決め付ける訳にはいかないんです。

歴史があるんです。だから、とりあえずやるんです。俺じゃね~と

出来ないんです。(笑)

 

さて、茅葺といえば、このお寺さんのすぐ前に、













 

 

色地蔵様です。

 

あのね。実は、私、この茅葺き、葺き替え約10年前に、見ているんです

当時、70歳すぎの老夫婦で、工事してました。お話も色色聞きました。

私も、屋根屋ちゃんだけど、この人たちも、屋根屋ちゃんです(笑)

でもさ、私は、大工ちゃんに、下地作ってもらわなくては、瓦葺けないけど

この人達は、屋根下地は、ここだけ




で、入母屋作っちゃうんだぜぃ!すっげ~よね♪

当時、自分の、お寺の本堂の修理そっちのけで、作業にみとれて

いた事を思い出しますw。(笑)

 

そうそう、(ここ)の箇所、ほ~ら!本堂と同じでしょ

ここなんだなぁわかるかなぁわかんね~だろうなぁ((*´∀`))ウキャキャ

 

さ~て、本日の私の作業、雨が漏りませんよ~に!っと!

。゚( ゚^∀^゚)゚。アーッハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \

 


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