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おめ~らには、いじれない!(笑) [作品(瓦のこと)]

今日は、築143年明治の初期の建物の屋根点検修理に

参上いたしましたぁ。

このお宅は、中山道深谷宿の、一番西の方に位置するお家です

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この家、私が、十数年前から、屋根点検、修理をさせて頂いております。
お出入り瓦職人・お洒落な屋根です。
最近よう。もう、古くなってますので、屋根葺き替えしませんかぁ?とか
そろそろ、シックイの時期ですよ~!って、
とても、親切な方達が、営業に来て下さるそうです。
まぁ、目の利くお施主さん、「残念ですが?あなたがたには、この
屋根は、いじれません!!」って、いつも追い返しているそうです。(笑)
 当~然!!ですよね♪
この、私達、この地で、職人やっていく上での、教科書のような屋根。
私の仕事の、江戸前の仕事の原点のような屋根です。
このお宝屋根を見て、ただ、古いだ、ボロイだの感覚しかない輩には、
絶~対に、出来ません。出来っこありません。
まだ、わからない奴は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「おめ~らには、いじくれねんだよ!」
「わかったか!ば~か!」
↑やけに興奮してんなぁ!まぁ、まぁ、おさえて、おさえて・・・(笑)
ってな訳で、お宝お家の写真です。庇鴨居↓
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千本格子
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 シックイ仕上げ垂木↓
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お家の中も、すっげぇ~ん。だけろ公開は、個人宅の為、内緒です。
さて、お洒落な屋根号を南にまわしまして、いよいよ、門から参上です
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さて、屋根修理始まり、始まりぃ!↓
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今回の修理は、風切り丸(かざきりまる)のズレの修正です。
あっ、そだ!この風切り丸3本引きの丸の伏せ方ですが?
土を使ってありません!銅線も縛ってありません!
関東の、明治時代の蔵などの屋根に多くみられました。
玉口内面、絶妙シックイ納めです
↑この正しい呼び名、昔親方に聞いたんだけろ、忘れまちたぁ。(笑)
中は、空洞なんです。↓
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          (脇のべたべたシックイは、昭和になってからのもの)
↑これは間違い、
目地積み、紐シックイ、上甍、シックイ影盛り鬼瓦、棟換気付きの大棟
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140年ずれてない、桟瓦、
その秘密を、大公開いたします。瓦をはがして、↓
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この土の置き方が、ポイントです。
ましてや、ぶったまげる事に、ここの所・・・・・↓
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野地板の上に、全面シックイ仕上げ、その後、土葺きで、
瓦が葺いてあります。
まだまだ、私レベルの瓦職人では、理解に苦しむ点も
数多く存在いたしますが?この屋根、そうとうの、お手手の瓦職人が
葺いたものと思われます。
気合いが、びしびし、伝わってきます。
屋根の上から・・・・↓
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自作の素丸を、補充いたしまして、その他点検をすませまして、
完成!です
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こうしてみると、建築や、瓦葺きは、もう、明治時代に、完成!
されていたように思います。
それを、今の建築、ちっぽけな事で、変にこねくりまわしている
ようにしか思えません。人間の知恵、おそるべし!!!これだもの、
てめーらみたいな、営業屋じゃ、直せねんだ!YO!ば~か!
↑し・つ・こ・い!!(笑´∀`)ヶラヶラ
そだ!このお家の、離れ、築150年↓
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稲荷様↓
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今ではちょっと風化しちゃってますけろ、この、左官の
技術もすばらしいですね♪


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