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尺5寸の獅子を付けそこなった男 [作品(瓦のこと)]

今日も、お寺の修理工事の続きです。

朝、お寺に行ってみると、住職さんが、屋根を見て下さっていまして、

ご苦労様ですねぇ!綺麗になりますねぇ!って、褒めてくれまちたよ~ん!

屋根屋さん、今回、現状復旧で、お願いしてありますが?

昔はねぇ!ここには、飾り物が付いていたんですよ~。って、

こ~んなの、引っ張り出して来ましたぁ。↓

画像 011.jpg
はい、牡丹の巴蓋(ともえぶた)です。
昔は、これが付いていたのですが?雪で、落下して、そのままだったん
ですよっと、お話してくださいました。
どうやら、もう一つは、めちゃめちゃに欠けちゃったらしいです。
まぁ、ご予算もありましょうが?俺が、ビシッと、新しい奴を取り付けて
やりましょうか?って、聞いたら、住職さん。まんざらではないご様子。
そこで、寸法を、計り、ふむふむ。1尺2寸の、牡丹だな?
俺も、乗りかかった船だ!〇〇〇〇〇円でどうですか!?って聞いたら
ご不満のご様子。そんで、カタログ見せたら、どうやら?これ↓
画像 012.jpg

が、お気に入りのご様子。

とんとん拍子に事が運んで、1尺5寸の唐獅子に、決定~です。

 早速、三州鬼瓦窯元マサヨシさんに、在庫確認。

あります。っとの事。よ~し!しばらくぶりの獅子巴蓋だな!( ̄ー ̄)ニヤリッ !

ルンルン♪~♪ d(⌒o⌒)b ♪~♪ルンルン 。

しかし?変な所に、気付く、お洒落な屋根。。。。。。

このお寺さん・・・・・向拝の桁の端に付いてる、唐獅子

画像 008.jpg

画像 009.jpg
ここで、注目して頂きたいのは、この獅子のお口です。
右が閉じていて、左が開いています。
そんな、つまらない事、感付かなければ、OK!なんですが・・・・・・・・
現場数をこなしている、お洒落な屋根じじい(笑)は、変な事に気付きます。
 前にも、何度か、取り付けた事のある、マサヨシ製唐獅子は、、確か?
 右が、お口を開いている。阿(あ)だったような気がするので、
早速、いつも、相談にのってくれる、マサヨシの社長さんに電話しましたら
「住職に聞いてみるのがええ!」いつもの優しい関西弁で、お答えくださいました。
あのね♪この、阿と吽。(お口を閉じている方と、お口を開いている方)
私は、基本的には、向かって右が、阿! 向かって左が、吽!と
認識しております。これは、マサヨシ社長も同じ認識だと
思います。
ただ。この、阿吽(あうん)宗派によっても、僧侶の考え方によっても、
一概にどれが正しい!っと言うのは、ないのです。
私、昔、お気に入りのお寺さんがありまして、何度見ても、引き込まれる線で
感動したお寺さんがありまして、
しかし・・・・・私の認識とは違う、鬼瓦の阿吽が反対で。。。。。
ひょんなことから、この屋根を施工した屋根屋さんと知り合いまして、
この方は、社寺のベテランで、勇気を振り絞って、聞いてみました所・・・
「お寺しゃんも、それぞれでごじゃいますぅ。ご住職さんに聞くのが
一番だと思いますぅ」って教わりまちた。
その後、この、お寺さんの、住職さんを尋ねまして、色々、お話を
伺う事が出来ました。
人間と、仏様の違いです。まぁ、講釈は、長くなりますので、後日(笑)
んな訳で、このお寺さんの、住職さんに、聞いてみましたら・・・・・
今回は、はじめの通り!現状復旧でお願いします。だ~ってさ。(笑)
まぁ、私には、私の考え方もありますが・・・・
今回、やっぱり、山田さんを頼んで、良かったと、実感しています。
だ~ってさ!((*´∀`))ウキャキャ
皆しゃんも、是非「阿と吽」勉強して下さいね♪
一般の方、ここまで、読んで下さったからには、今度、お寺や、神社に
行った時には、獅子や、鬼瓦、仁王様、狛犬君達の、お口に注目してね♪
さ~て、どっちが?、阿で、どっちが?、吽かな??((*´∀`))ウキャキャ


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