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小江戸川越 [作品(瓦のこと)]

昨日は、息子(長男)の付き合いで埼玉県川越市に行って来ました。


倅が、用足しをしている間に、一人、蔵造りの町並みを散策して来ました


 


              


                こんな蔵や


 



 


 

 

 

 




 

 

               こーんな蔵も

 




そして約400年前から、時を知らせてきた川越のシンボル

 

                

                 「時の鐘」

 

 




などを、短い時間の中で見てきました。

私は、瓦職人ですので、つい、専門的に瓦を見てしまいます。

昔のままの建物を維持していくのは大変だなーぁと思いました。

 

私、お洒落な屋根が見たここの町並みの屋根瓦の特徴

 




これが、原形ではないのかな?と、私なりに、分析しました。

その後瓦の製造技術が進み、紐のし、紐丸、影盛り鬼瓦、刻み袖瓦など、

漆喰を塗らなくてもこの感じが出せるようになったのではないでしょうか。

現に、切り落とし桟瓦、影盛り鬼瓦、刻み袖、紐丸で、風切り丸2本引き、紐のしで目地積み、の蔵がいくつかありました。ここまではok!かな?むしろ瓦屋の意気込みを感じます。

 

写真は載せられませんが、いくら日本瓦でも削ぎ面53Aで施工してある建物もちらほら、ご丁寧に七分桟なんか使っている屋根もありました。

中には、陶器瓦のシル○ーや、銀○で葺いてある建物もありました。

↑これらは、ちょっといただけないかな?残念~!

今まで数百年きちっと維持してきた人には、頭が下がります。

これからも、日本の文化を守って行ってほしいです。

ただ車の通りが・・激しいのが心配ですw。車の通りが激しいと建物が常に振動でゆれます。よって建物の傷みが早くおこります。

 

           川越についてもっと詳しくは こちら をクリックしてください 

                                                     


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平板瓦のこだわり [作品(瓦のこと)]

私の先週の仕事です


この瓦は、東洋瓦工業ウエーブ40 アイビーグリ-ン色です。


 


平板(へいばん)瓦なら、誰でも簡単に葺けるなどと、メーカーなども


言っていますが?大きな間違いだと私は思います。平板瓦だって、


 











            

           取り付け部分や、袖瓦部分

 




を、きっちり、アイバしなければ、仕上がりが綺麗ではありません。

ましてや、寄棟の芯出しなども行われていない屋根が目立ちます。

確かにマニュアル通り釘・ビス・などは打ってあるのでしょうが・・・

その上の美観と言う物がありません。

 

私は、平板瓦にも、平板瓦でなくては出せない、味・美観・と言う物が

あると思います。かれこれ20年近く前になりますが・・・

この東洋瓦工業社製の縦長のアーバンという瓦に出会いました。

 

当時にしてみれば、斬新なイメージの瓦でした。この瓦を施工するにあたり、構造上、切り込みがない?・アンダーラップで、はたして水がのみきるだろうか?など、(和形の経験上)心配で、今では標準の下葺きをゴムアスにし、全数釘止め、捨て水切り、シーラー、さらには、軒先水切りまで取り付けて、慎重に施工しました。当時の坪単価は、和形の約2倍でした。瓦も高かったですが、施工も、一枚一枚ねじれをみながら工事した記憶があります。その後わずか数年の間に各メーカーさんが、競争で一生懸命

平板工場を作り、色々な型の平板を作り、競争を続けて下さってます(笑)

お客様にとっては、ラッキーなことです。でも?ご親切にも、工事単価までお決めになって下さっているメーカーさんもいらっしゃいます。

この場合ですと、どうしても、マニュアル通り、検査に合格すればいい

的考え方が先行します。決してこれが悪いと言っている訳ではありません。人間として当然のことです。しかし、私はこういった場合でも、

仕事に妥協はしません。さらには一歩上をめざします。

↑ばーか!だから損をするんだyo

↑うるせー!!俺の勝手だ!!(笑)

 

よって

 

    平板瓦は、だれでも葺けるは間違いです。

    平板瓦は、だれでもならべられる。これなら正解

                    (葺くのと、ならべるのは、大違いです)

 

私、お洒落な屋根は平板瓦もこだわって葺ける瓦職人で~す(笑)

 

 

 


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鬼の洗濯 [作品(瓦のこと)]

タイトルから


鬼のいぬまの洗濯とか、鬼の洗濯岩などを想像した人も多いのでは?


でも今回は本当に鬼を洗濯しました~


 


 


じゃ~ん


 





青鬼君が冷たいのでお湯で洗ってくれ~!と叫んでいます(笑)

私が、もし?熱いお湯で洗って、万が一、君が赤鬼になってしまっては、仕事にならん、我慢しなさい。と慰めながら丁寧に水で洗ってやりました(笑)

 

っと、冗談はさておき、今日の仕事です。

昨日の続きの下屋根です




         結局、全バラしちゃいました




     ルーフィングを貼って、瓦桟を打って

 




               平瓦を葺いて




      ナンバン漆喰に秘密の粉をふりかけて

 




                 ナンバン漆喰をおいて




                      一段目




                      二段目

 


 




                完成~っ

 

    あっ、そうそう秘密の粉、こんなに綺麗になります





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やられちゃった [作品(瓦のこと)]

今日の仕事は、以前私のブログ屋根診断!で公開しましたお宅の


棟積み替え工事でした。私が診断したにもかかわらず・・・


訳あって、な、なんとこんな?工事が


 


 





あーあっ、やられちゃった┏(-_-;)┓ガックリ

 

お施主様は、何だか余計雨漏りがするようになった。やっぱり山田さんの診断通りでした、何とか助けて下さいと、相談がありました。

 

昨年の夏・・・

ズバリ私、お洒落な屋根の診断!!

この屋根は、怪我をしています。手術が必要です。

手術と言っても心配はいりません。私のなら、100%成功させます

もし、他の業者が絆創膏(漆喰など)で傷口(雨漏り)が直るなどと言っても絶対に信じないで下さいと話してありました。

 

お施主さんは、私の話を信じて下さったのですが、ちょっとヨコヤリが入り、こんなことに・・・なっていました~

 

 







           何ともご粗末(笑)

結果

 

傷口に絆創膏(漆喰)を貼ったら中が膿んでしまいました。

さらには、絆創膏かぶれまで起こしてしまいました。予定通り最悪!

 

まっ、すんでしまった事をくよくよしてもしょうがない

私、お洒落な屋根外科医(笑)が何とか直して上げましょう




               棟部分を解体




    破れていたルーフィングと、傷んだ瓦桟を交換

 




             隅うろこ勝手を交換

 




       絆創膏かぶれ(漆喰)を丁寧に取り除き

 

 




             ビシッ!っと完成しました。

 

        明日は下屋根です。下屋根も




御覧の通り!!やれやれ ┐(´~`;)┌ こまったねぇ(笑)


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技能グランプリ! [作品(瓦のこと)]

     技能グランプリの見学に行って来ました~!


 


 


 





日本中から19名の選手で競技しました。

今年の課題の見所は、ひじ棟、のたれ棟、部分のおさまりです

 


































どれがきれいかな??




今年の課題は、やる事が、多くて見所も多いですが、制限時間内に

仕上がらなかった選手が、数人・・・。とても残念でした。

仕上がった選手でも、最後の見せ場部分にもう少し時間がほしかったと感じました。

削ぎのし瓦の入れ方も、私の思った通りオーソドックスな3通りでした

はたして誰が優勝かな?明日の発表が楽しみです。


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