平板瓦のこだわり [作品(瓦のこと)]
私の先週の仕事です
この瓦は、東洋瓦工業ウエーブ40 アイビーグリ-ン色です。
平板(へいばん)瓦なら、誰でも簡単に葺けるなどと、メーカーなども
言っていますが?大きな間違いだと私は思います。平板瓦だって、
取り付け部分や、袖瓦部分
を、きっちり、アイバしなければ、仕上がりが綺麗ではありません。
ましてや、寄棟の芯出しなども行われていない屋根が目立ちます。
確かにマニュアル通り釘・ビス・などは打ってあるのでしょうが・・・
その上の美観と言う物がありません。
私は、平板瓦にも、平板瓦でなくては出せない、味・美観・と言う物が
あると思います。かれこれ20年近く前になりますが・・・
この東洋瓦工業社製の縦長のアーバンという瓦に出会いました。
当時にしてみれば、斬新なイメージの瓦でした。この瓦を施工するにあたり、構造上、切り込みがない?・アンダーラップで、はたして水がのみきるだろうか?など、(和形の経験上)心配で、今では標準の下葺きをゴムアスにし、全数釘止め、捨て水切り、シーラー、さらには、軒先水切りまで取り付けて、慎重に施工しました。当時の坪単価は、和形の約2倍でした。瓦も高かったですが、施工も、一枚一枚ねじれをみながら工事した記憶があります。その後わずか数年の間に各メーカーさんが、競争で一生懸命
平板工場を作り、色々な型の平板を作り、競争を続けて下さってます(笑)
お客様にとっては、ラッキーなことです。でも?ご親切にも、工事単価までお決めになって下さっているメーカーさんもいらっしゃいます。
この場合ですと、どうしても、マニュアル通り、検査に合格すればいい
的考え方が先行します。決してこれが悪いと言っている訳ではありません。人間として当然のことです。しかし、私はこういった場合でも、
仕事に妥協はしません。さらには一歩上をめざします。
↑ばーか!だから損をするんだyo
↑うるせー!!俺の勝手だ!!(笑)
よって
平板瓦は、だれでも葺けるは間違いです。
平板瓦は、だれでもならべられる。これなら正解
(葺くのと、ならべるのは、大違いです)
私、お洒落な屋根は平板瓦もこだわって葺ける瓦職人で~すだ(笑)