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軒唐草(のきからくさ) [作品(瓦のこと)]

本日、我が、埼玉県熊谷地方、33℃の暑っつい中、

軒瓦(のきがわら)の取り付けをしてきましたぁ。

今回使用の軒瓦は、おーそどっくすな、万十軒瓦です。↓

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そだ!、昼休みに、日陰で、昼寝をしようと、していたら・・・・・
じゃ~ん!↓
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昔の、古瓦が、積んでありました。
こういうの見ると、なぜだか?引っ張りだして、あさりたくなる。
自称天才、ほんとは、ただの瓦キチガイのお洒落な屋根少年です。
今回のお宝は・・・(笑)↓
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かき破りで付けた、角桟の、大冠です。穴の位置に注目です。
この瓦は、草屋根(くさやね)はい、麦わら屋根、まっわかり易く言えば、
茅葺き屋根の、てっぺんにのる瓦です。
その昔は、このお家は、大きな、草屋根だったんだなぁ?っと、想像できます。
それと、こ~んな、お宝も、発見!!↓
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にゃんとも、長~い軒唐草でしょ?
この瓦は、土蔵の軒に使用されるものです。
そこで、このお家は、昔は、土蔵があったんだな?っと、
想像できます。
そだ!この、長~い軒瓦について、講釈をいたします。
昔から、土蔵の、修理などで、この長~い唐草、見てきましたが??
どおして?蔵の、軒瓦は、長~いのか??若い頃は、疑問でした。
疑問に思っている方も、多いのではないか?と思いますので・・・
本日、特別に、お教えいたしましょう。
30になったある時の事です。
とある、土蔵の、復元工事に、携わった時です。
土蔵、の土の部分を、はたいて、骨組みだけにし、
再度復元工事です。
ここで、初めて気付いたんだなぁ!(笑)
そうです。軒先の出寸法を、↓
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↑こ~んなんじゃなく、ここまで、突き出すんです。↓
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そうです。このように、木下地から、7寸(約21センチ)位突き出して
取り付けるんです。
その後、左官屋さんが、土を、重ねて3寸~4寸(10センチ~12センチ)
塗り、漆喰で仕上げるんです。
だから・・・・・
土蔵の軒瓦は、長くないといけないのです。落ちてしまうんです。(笑)
まっ、講釈はこれ位にいたしまして、(笑´∀`)ヶラヶラ
軒瓦も、ほぼ、付け終わり↓
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明日は、この、破風下から、平葺きを始めようと思います。↓
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あっ、そだ!部品が、余った・・・・・ほら!↓。・゚・(。つ∀≦。)・゚・。ギャハハ!
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万十と、剣をそぐのが、めんどくさいので、こ~んな感じに・・・・
納めちゃったよ~ん!((*´∀`))ウキャキャ ↓
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 明日は、ちょっと、涼しくなるかなぁ?


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