どっちがお得?(笑) [作品(瓦のこと)]
さ~て?問題です。
この瓦と、この瓦、どっちが?お値段が高いでしょうか?
①
②
この瓦、袖瓦(そでかわら)と言います。でも?①と②では、大きさが
違うでしょ?
さ~て、ど~っちだ??
答えは・・・・・・・・皆さんご想像の通り、大きい方の①ばんです。
っと言うのは、嘘で、正解は・・なんと、小さい方の②ばんなんですw。
っと言うのも、大嘘で(笑)本当は、どちらも同じが正解なんです。
同じ価格なら、大きい方がお得なので、是非①ばんの、大きい方を
お買い求め下さいね♪((*´∀`))ウキャキャ
な~んて、冗談、冗談、,;.:゙:..:;゙:.::旦(゚∀゚ゞ)ダハッッ! あのね♪この瓦
大きい方を、右袖瓦、小さい方を、左袖瓦と言います。
こ~んな感じに葺きます
そうです。桟山の分だけ、右袖瓦の方が大きいんです。
屋根でいうと、
こっちが、左で、こっちが、右です。
よって、大きさが違っても、価格は、同一価格設定なんです。
そもそも、瓦の価格には、このように、ちゃんと意味があるんです。
まだ、未完成品の平板瓦の袖瓦の寸長の値段を高く取るのと、
次元が違うんです。←しつこい(笑)
ここで、むかし、むかしの私が子供の頃、本当にあったお話です。
この袖瓦専門に作っていた白地屋さんのお話です。
窯元の家の親父、伯父の所に、この白地屋さんのおやじさんが、
右の袖瓦の方が、でっかいので、土もたくさん使うし、重たいので、
右袖瓦を、10円値上げしてくれ!って直訴に来ました。
家の親父達は、お前の言い分は、わかるが?そもそも屋根とは?
を、教えてあげました。しかし?この白地屋さん、すっかり角口(笑)
んじゃ俺は、今後左袖しか作らない!こっちの方が儲かる!っと、
まだまだ、意地をはり続けてます。
それでは、お前は一生左袖瓦を作ってろ!誰~も買ってくれないぞ!
そもそも、左だけじゃ屋根にならないんだから・・・・
もっと、勉強しろ!って、親父達に怒られてました。
それでも?まだ納得のいかない、袖瓦屋さん。
そこで、親父達は、他にも白地屋はあるんだぜぃ!勝手にしろ!とは
言わないで、右を10円値上げするのではなくて、右左5円づつの値上げ
と言う、提案をしてあげたのよん!そしたら、しぶしぶ納得で、帰って
行きました。(事実上は、だいたい、右左同数使うから、同じはずなのに)
こ~んな事すら、わからない職人が袖瓦作ってました。(笑)
でも、その後勉強して、天下一品の袖瓦を作るようになりました。とさ
めでたし、めでたし。
しかし、今の時代は、どうよ?
ハウスメーカーの言いなり!寄棟も、切妻も、単価が同じ、
出来なければ、他にも業者はある!
先輩にぶたれたから、後輩をぶん殴る!自分さえよければそれでよし
これで、いい仕事なんか出来っこないよね♪
だから、当社は、ハウスメーカーの仕事や、義理人情のわからない奴の
仕事は、絶対にやってやんねんだ!ば~か!(笑)