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隅棟の積み方 [作品(瓦のこと)]

今日は、棟の積み替え工事でした。


まず、このように解体します








そして、うろこ勝手を調整して、水糸をはります。

さて、この屋根、軒先が、このように、




若干の軒反りがあります。よく、このような屋根ってありますよね♪

 

本日、このような屋根の場合の、隅棟の上手な積み方を大公開!

始まり~始まり~!(笑)

まず、糸の張り方




ここで、ポイントです。通常より太い水糸を、ちょっとだら~んっと

張ります。そして、ここの部分に


 




ここの所に、おもりを、取り付けます。今回は、急きょ南蛮ですが?(笑)

いつもは、魚釣りに使う鉛を使用します。

あとは、理想のラインが出たら、一気に積み上げます。

 




この時、1・2・3・4・5・の順で勾配を戻していきます。

そうです、1の勾配を強く、2・3・4・5・と弱くしていきます。

 

その時、注意しなくてはいけないのは、いけないのは、

 

ずばりここのラインです。

 




そうです。のし勾配を変えると言う事は、ここの紫の点に変化が・・・・

極端な例で、説明しましょう




勾配が、弱い場合と比べて、強い場合は、このが、外側に出ます。

(特に、紐のしの場合は、耳の分だけ余計に出ますw。)

この事を、考慮して、水糸を張る事をお勧めします。

今回の場合は、ほんの、1分5厘か、2分位の話ですけろ(笑)

続いて、2段目も同様に、勾配、紐の外側に注意しながら、




積んでいきます。そして、完成です。




これで、命を与えられた、生き生きした棟になりますよ~ん!

今回は、古瓦で、写真も下手なので、よくわからないかも?しれませんが

な~んとなく、おわかりいただければ、幸いです。

 

 

そだ!ここのお宅の物置の隅棟です。




のし勾配を変えてない隅棟です。ちょっと、棟が、よわよわしく、見えちゃうでしょ!鬼際も薄く見えちゃうし・・・

このように住宅の場合など、削ぎ熨斗を入れない、照り隅棟の場合も、

のし勾配には、気をつけてね♪

 

そだ!入母屋の隅棟などは、今回の場合と、少し考え方を

変える必要がありますけろね♪(なかなかうまく書けませんが?)(笑)

 


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