たれている棟の積み方 [作品(瓦のこと)]
今日も、駅前の仕事(笑)です。
昨日めくった棟瓦を処分して、
現場に向かいまし~た。
棟下地調整の続きをやって、
いよいよ、棟取りです。水糸を張って見ると、予定通り
こ~んなに、たれちゃってるよ~~~っ!(笑)
さてここで、へこたれてはいけません!
葺き替えなら、多少は、野地を修正できるのですが、
このような場合は、下地調整の時、若干の修正しかできません。
ここで、屋根屋さんの、の見せ所です。
それは、屋根に対する考え方です。
選択その1 野地を無視して一直線に積む
選択その2 水糸を所々針金で下げる
選択その3 お寺に使うボールチェーンを使う
などなどいろいろな工法が考えられますが?
今回の私の工法は、ズバリこれです
水糸を、桟瓦にあたらないように、じょじょにゆるめていきます。
そうです。糸だるみで積みました。風が吹きませんように!っと
お祈りをしますw(笑)
そして、息をしないで、一気に芯から、積み上げます。
微妙な曲線
ここでポイントです
最終的には、いい、曲線が出たので、反り増しをかけたくなりますが?
絶対いけません!狙いは、あくまで、直線に見せなければいけません!
そこで、人間の目の錯覚を利用します。
さしがね、水糸で見ればこ~んなにも違うのに・・・全体的には、
平葺きは、直線と感じてしまう、人間の目、そこに違和感なくつけ込む
のが、職人のです。問題は、熨斗勾配です。屋根の下から、
にらめっこしながら、積んで行きま~す。(●´∀`)vィェ━ィ♪
2007-10-30 19:50
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