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短い隅棟 [作品(瓦のこと)]

今日は、皆さんに、思わせぶりな(笑)短い隅棟を積んで来ました。


 


さて?私は、どのような選択をしたでしょ~うか?


 


ここの場所です。





トータルバランスを考えて、鬼瓦は




                     影盛り

これで、普通に積むと、ちょっと、野暮ったくなります。

かと言って、きゃしゃに積むと、貧弱になります。

 

そこで、技を使います。

 

まず、鬼瓦を、たてます




短い棟を、少しでも長く見せるために、隅鬼を前に出す作戦もありますが?

今回は、あえて、引き付けました。

これからが、ポイントです。




写真でわかるかな?いつもより、①の熨斗瓦の勾配を強くします。

そして、②③④と順に勾配をもどします。

あっ、そうそう、1段目も2段目も同じです。

これで、キュートな、隅棟の完成!です。

 

ほ~らね







上屋・下屋が、京箱なので、角桟紐丸にしました。

使用材料は、ごついのに、熨斗勾配をかえてやるだけで、

ちょっと、キュートで、お洒落な棟になります。

鬼際を厚く、柱際を薄く見せることにより、この大きな柱の中まで棟が

あるように、感じさせます。

実際は、短いのに、短さを感じさせない、作戦です。( ̄ー ̄*)ニヤリッ

隅棟が終わって、葺き止めを1本積んでいたら、だよ~っ!

 

 







結局、南側の葺き止めが残ってしまいました。明日完成です。


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