短い隅棟 [作品(瓦のこと)]
今日は、皆さんに、思わせぶりな(笑)短い隅棟を積んで来ました。
さて?私は、どのような選択をしたでしょ~うか?
ここの場所です。
トータルバランスを考えて、鬼瓦は
影盛り
これで、普通に積むと、ちょっと、野暮ったくなります。
かと言って、きゃしゃに積むと、貧弱になります。
そこで、技を使います。
まず、鬼瓦を、たてます
短い棟を、少しでも長く見せるために、隅鬼を前に出す作戦もありますが?
今回は、あえて、引き付けました。
これからが、ポイントです。
写真でわかるかな?いつもより、①の熨斗瓦の勾配を強くします。
そして、②③④と順に勾配をもどします。
あっ、そうそう、1段目も2段目も同じです。
これで、キュートな、隅棟の完成!です。
ほ~らね
上屋・下屋が、京箱なので、角桟紐丸にしました。
使用材料は、ごついのに、熨斗勾配をかえてやるだけで、
ちょっと、キュートで、お洒落な棟になります。
鬼際を厚く、柱際を薄く見せることにより、この大きな柱の中まで棟が
あるように、感じさせます。
実際は、短いのに、短さを感じさせない、作戦です。( ̄ー ̄*)ニヤリッ
隅棟が終わって、葺き止めを1本積んでいたら、だよ~っ!
結局、南側の葺き止めが残ってしまいました。明日完成です。
2007-07-23 18:31
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