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かぶりのある屋根 [作品(瓦のこと)]

今日の現場です。この現場には、かぶり(開き)があります。




そもそも「かぶり」とは・・・・・

あのね♪軒の長さより、棟の長さの方を長くする事なのよん!

何で、そうするの?

それはね♪人間の目の錯覚で、軒、棟同じ長さだと、上の、棟の方が

詰まって見えちゃいますw。

昔の大工さんは、粋な事やりましたね♪

今では、プレカットで、軒・棟・ピッチリ同寸法で、造っている大工さんが

ほとんどですが?私は、こ~んな「かぶり」の屋根が大好きですw。

私のお得意様の大工棟梁も、かぶらせる大工さんは、ほんの数人に

なりました~ぁ!

 

本日は、超疲れたので、飲みすぎちゃったので、私の、かぶらせ方

大公開!しちゃいます。これからは、プロの皆様、メモと、鉛筆の

ご用意を・・・(笑)酔っ払っちゃってるので、超特急の講義です。

まず、この屋根、どの位開いてるか?と言うと

 

 




このラインが、直角の墨です。

まず下




そして、上です




かた妻、約2寸(6センチ)開いてます。

あ~めんどくさい、これからの、寸法は、全部「寸」で、表記します。

皆様興味のある方は、勝手にセンチに直してくださいませ(笑)

1寸=約3センチです。

 

この屋根、相対で、約4寸のかぶり(開き)があります。

これを、どのように、私、お洒落な屋根先生が、料理するでしょうか?

 

その前に、大工さんの絶妙の技、何で、廃れたかと言うと、

屋根屋さんが、へたくそだからだと、思います。

ちなみに、ここのお宅の蔵の屋根です。

じゃ~ん

 

 




桟瓦は、同寸法で、2本の風切り丸で逃げています。

ちょっち違和感があるでしょ?これね♪、家の方の技能士会の元会長

さんの、作品だそうです。私の目からは不合格です(笑)

後、近所に、こ~んな屋根もありますw

 

 




これじゃ、どう見ても、同寸法の方が気が利いてるよね♪(笑)

 

さて、話を元に戻して、今回の私の地割寸法大公開です。

屋根のかぶり4寸、全長60通り、よい子の皆さんなら、

約6厘6毛差だと言うのがおわかりですよね♪

今回軒側、8寸7分5厘と言う事は、棟側は、8寸8分1厘6毛で割り付ければ

OK!と思うでしょうが????それでは、ダメなんです。

私の割付、軒側、8寸7分5厘。棟側8寸8分です。

↑1寸あまくね~か?いいのです。5分と5分、丸で広げてやるです。

そうしないと、逆につまって見えちゃうんだよん!

こ~んな感じに施工中

 

 

 







へたくそ連中との、違い、わっかるかなぁ?わかんね~ぇだろなぁ?

でも?わかってほしいな~ぁ!。゚( ゚^∀^゚)゚。アーッハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \


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