SSブログ

蔵、復元の復元③  使用瓦について [作品(瓦のこと)]

今日は、この工事に使う瓦の説明です。


 


使用瓦は、淡路の緑窯業株式会社http://www.midori-yougyou.co.jp/です。


 


京花唐草使用


 





この紋様、綺麗でしょ?がらが、あっさりしていて、しつこくない、

私は、この淡路の京花が好きです。

 

今回、裏に竹やぶがあるので・・上屋は、雨どいを付けません。

雨どいを付けても、竹の葉っぱですぐに詰まってしまうからです。

 

雨どいを付けないと、吹き降りの時、垂木や壁が濡れやすくなります。

そういう事を、避けるため、瓦の出寸法を、多く出しました。

そこで、写真のふきだしの所に90mmのパッキン付きのステンレス釘を、ドリルで穴をあけて、打ちました。(これで安心!)

 

次は桟瓦(平瓦)です。切り落とし中深(ちゅうぶか)というものを使います。




通常、私達、関東では、日本瓦といえば、

 




この削ぎ面の瓦を使います。どこが違うのか?というと・・・

 




ここの部分が違います。 もう1枚写真を見てください

 




 

                                            そぎめん                               かくめん

この右側の瓦を使用します。左=削ぎ面(面くり) 右=切り落とし(角面)

こちらの瓦を使用することにより、

メリハリのある、シャープな、男らしい、重厚感のある、甍の波が出来ます。

 

この物件は、さらにこんな所にもこだわってみました

 




通常の瓦(左)より切り込みが深い(右)でしょ?

中深(ちゅうぶか)又は片2寸と言います。

 

葺き足が細かくなります。(重なりが多くなる)このように葺くと、

雨仕舞いも良く、意匠的にも、とても綺麗になります。

 

とても、お洒落な屋根になりそうです。こう、ご期待!!

 

皆さん、違いがわかりましたか?

 


コメント(3) 

コメント 3

落語と伊福部fan

なるほどおお。。。 この見せ方はうまい!!
 今度 写真いただきますね。 うちのお客さんに紹介するのに最高じゃ。。
by 落語と伊福部fan (2006-11-13 18:13) 

お洒落な屋根

伊福部さん>雨が降ってきたので、写真を、作業場の中で、自分なりに撮ってみました。
こんなもんでよろしいでしょうか?親方???
by お洒落な屋根 (2006-11-13 18:51) 

落語と伊福部fan

いえいえいえ。 よいものを使って喜ばれるという事はすばらしい事です。
 違いがわかる というよりも、お客様に理解していただくという姿勢が大切だと思います。
by 落語と伊福部fan (2006-11-13 19:11) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。