幻の瓦! [作品(瓦のこと)]
大きな瓦を次々に紹介した所で、今度は当社関東窯業謹製幻の超大判桟瓦を御見せしたいと思います。
どうして幻かと申しますと、この瓦を葺いた建物が、現存していないからです。
この瓦は、今から約40年ほど前に、東京の設計士の依頼で、私の祖父と、父と、叔父、工場の人達で手作りで作った瓦です。
この瓦が葺かれた建物は、某ゴルフ場の倶楽部ハウスだったと聞いています。
この建物が、完成して間もなく火災により焼失してしまったそうです。よって幻の瓦になってしまいました。普通の瓦の約4倍の大きさです。(このサイズで数千枚ということは、かなり大きな建物だったらしい。)
もし、現存していたなら見事だろーなーと思う反面、現存していたなら雨漏りの心配が・・?この瓦大きさの割りに、切り込みが少ないような気が・・?ま、いずれにしましても関東でもこんな瓦を造っていた!という事実の証明である事に違いはありません。先代の努力と、苦労に頭が下がります。本葺きの瓦の大きいサイズは探せば何処にでもあるとは思いますが簡略瓦のここまでの超大判サイズは日本中探してもたぶん何処にもないでしょう。
お洒落な屋根山田瓦店の前身であります関東窯業の作品です。
2006-07-02 12:20
コメント(7)
人と瓦に歴史ありですね
by 一瓦屋 (2006-07-05 10:53)
重なりが 少ないのが素敵ww
by 落語と伊福部fan (2006-07-05 22:31)
一瓦屋さん>ありがとうございます。
伊福部さん>この発想、考え方、妙に関東っぽいでしょ?
by お洒落な屋根 (2006-07-06 05:52)
粘土瓦研究会に、この考え方が受け継がれていくのですね。。。。。。。。。。
by 落語と伊福部fan (2006-07-07 18:53)
この大きさで あまり捻じれていないのは凄い様な気がします。写真の印象だけですが・・・・
でも大きすぎて扱いにくそうですね 結局普通の瓦のほうが早く施工出来たり
安かったりしたのかな? だから 消滅、幻となった?
by 一瓦屋 (2006-07-21 11:23)
↑そんな事ありませんよー。家にあった瓦、5枚ならべてみたけど大きな知恵の輪をならべているようでしたよー。昔の屋根屋はすごいですねーww!
by お洒落な屋根 (2006-07-23 19:47)
あれっ そうですか やっぱり思い込みが激しいかったかな?
昔の屋根屋さんは目が利いたんですね~
捻じれが強いなら 逆に新人さんの研修用にもってこいですね
by 一瓦屋 (2006-07-24 07:01)